「小規模認可」と「一般の認可保育所」の違い
一般的な認可保育所は「0歳児(又は1歳児)~5歳児」を対象とした定員「30名以上」の施設であることに対し、小規模認可(正式名称:小規模保育事業)は、対象児童年齢が「0歳児~2歳児」、定員「6人から19人以下」とその名の通り小規模で、乳幼児のみを対象にきめ細やかな家庭的保育を行う保育施設です。
(小規模認可は、2015年「子ども・子育て支援新制度」により待機児童対策の一環として認可保育所のひとつの類型に位置付けられました)
小規模認可には保育士の配置基準等の違いにより「A型」「B型」「C型」と3つの種類があります。A型は一般の認可保育所と同じ(またはそれ以上の)保育士配置が義務付けられた保育所です。(当園は令和3年4月に「川崎認定保育園」から「小規模保育事業A型」に移行しました)
小規模認可のメリット
◎保育士の配置が手厚い!
保育士の配置人数は国が定めた基準があり、「0歳児は3対1」(子ども3人に対して最低1人の保育士を配置)」「1歳児・2歳児は6対1」(子ども6人に対して最低1人の保育士を配置)」と定められています。
これはあくまで保育所として認められる最低基準であり、実際の現場で3人〜6人の子どもを保育士一人で保育することは困難ですが、昨今の保育士不足の社会情勢下、この最低基準ギリギリの職員数で保育に当たらざるをえない認可保育園も少なくない現状があります。
一方の小規模認可では、乳幼児に対し安心安全できめ細やかな保育を行うことを目的に、この国の最低基準に加えさらに「プラス2名(A型19名定員の場合)の保育士の追加配置」が義務付けられており、手厚い保育が実現できています。
◎アットホームで家庭的・異年齢児と深く交流できる保育環境!
2歳までの幼少期は、おむつ交換や衣服の着脱、食事の介助など、さまざまな形で子どもと保育者とが触れ合う機会が少なくありません。当園では広く見渡せるワンフロアの保育室で、0歳~2歳児の異年齢の子どもたちが一緒に生活しています。大人と合わせ全員で約30人弱、子どもたちと保育者の距離がとても近く、昔ながらの「大家族」の雰囲気です。
上の年齢の子が下の子のお世話のお手伝いをしたり、下の年齢の子が上の子の真似をして精神的な成長が早くなったりと、日常的に異年齢の子どもと深く接することで子ども同士が自然と兄弟姉妹のような関係を築きながら成長していける、まさに家庭的でしかも集団の中でたくさんの刺激が受けられる理想的な保育環境が整っているのが小規模認可の特徴と言えます。
◎3歳以降も「優先利用調整」で安心(保育園選び2回目のチャンス!)
卒園後(3歳児以降)の進路は、区役所の優先利用調整で近隣の認可保育園への転園先が決まります(2歳児の秋頃までに決定)。
一般的に認可保育所は(特段の事情がない限り)転園が認められません。0歳1歳で入所した後に何らかの不満等感じていたとしても、就学前までは同じ保育園に通い続けなければならないルールがあります。
小規模認可を選択肢に加えることで、2歳児までは保育体制が手厚い、愛情たっぷり家庭的な園に通い、3歳以降は、たとえば園庭のある大型保育園に転園して、集団生活を学び就学に向けて準備をしていくというような成長のプロセスをお子さまが経験することが可能となります。